名古屋でヴァイオリンをお探しならヴィルトゥオーゾ
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ブレシア、クレモナ、フュッセン、三つの都市のヴァイオリン製作の歴史を探る
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各地域の製作家の作風には違いがあるのか
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ルネサンス期の音楽文化がどのようにヴァイオリン製作に影響を与えたのか
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ヴァイオリン製作者、アマティ一族、アントニオ・ストラディバリ、ヤコブ・シュタイナーからの継承
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現代の楽器製作に与えたクレモナの影響
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楽器製作の歴史とヴァイオリン製作の始まりの関係
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロはルネサンス期に生まれ、次第にその音色と実用性で音楽界に多大な影響を与える楽器になりました。その歴史の中で、ブレシアとクレモナという二つの都市がヴァイオリン製作の中心地として名を馳せてきました。またドイツのフュッセンという街も同じくヴァイオリンの前身となる擦弦楽器、リュートの製作地として知られ、同じ時代にヴァイオリンが誕生していたと考えられています。今回は、フュッセン、ブレシア、クレモナの製作家たちと、彼らが影響を与えた様々な要素に焦点を当て、ヴァイオリンの誕生の真実に迫ります。
ヴァイオリン誕生の歴史的背景
ヴァイオリンの魅力
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Point 01
ブレシアの楽器製作
ブレシアは、16世紀において多くの名工を輩出し、ヴァイオリン製作の重要な拠点となりました。ヴィオラも一つの括りとすれば、始祖とされるのはデ・ミケーリ家やガスパロ・ディ・ベルトロッティで、その弟子のジョヴァンニ・パオロ・マッジーニなどとともに有名です。ブレシア独特の力強い音色が生まれた背景には、当地の職人文化と地理的要素があったと考えられます。
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Point 02
クレモナの名匠たちクレモナは、アントニオ・ストラディバリやグァルネリ、アマティといった伝説的な製作者が活躍した場所として知られていますが、その始祖でヴァイオリンを最初に製作したとされる最有力がアンドレア・アマティです。現代まで基本的な形の変わらないヴァイオリンの原点がクレモナにあるとされ、イタリアのヴァイオリン製作の根幹を作り上げた土地とされています。
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Point 03
フュッセンの弦楽器製作
ヴァイオリンの前身であるリュートなど古楽器製作地として名を馳せていた南ドイツのフュッセンでも、絵画や記録文書から、1560年頃にはすでにヴァイオリンが製作されていたことが窺えます。世界最大の弦楽器製作の街であったフュッセンからはイギリスやイタリアへも交易を通して多くの楽器や原材料が流通しており、パスカル・ティーフェンブルッカーもヴァイオリンの原型を作った人物とされています。
ブレシアは、イタリアのロンバルディア州に位置し、楽器製作の重要な拠点として重要な歴史を有しています。この地域は、16世紀から17世紀にかけて多くの著名な楽器製作家を輩出し、特にヴァイオリンの製作において重要な役割を果たしました。ブレシアでの楽器製作は構造や形から地域特有の音色を持つ楽器が生まれることとなりました。また、リュートなど弦楽器製作の中心であった南ドイツのフュッセンとの距離も近く、楽器の製作技術や材料の流通において影響をしあったと考えられています。
初期のヴァイオリンは、デザインや音色において現代のモデルとは異なる特徴を持っていました。ブレシアで製作されたヴァイオリンの形状は、今日のものよりも膨らみが強く、ヴァイオリンのサイズは現代とそれほど違いはありませんが、ヴィオラはボディのサイズも大きめでした。ブレシア派の製作ファミリー、デ・ミケーリ家(1489-1603/4)の現存する作品にはヴァイオリンはなくヴィオラのみが見られます。言語としては、ヴァイオリンはヴィオリーノで、ヴィオラの小さいものという意味ですから、ヴィオラの方が先に確立したのかもしれません。同じ時代のクレモナ派のアンドレア・アマティ(1502?〜ca.1570)に比べると大型であったこれらのヴィオラや、ガスパロ・ディ・ベルトロッティ(ダ・サロ 1540-1609)のヴァイオリンは、より豊かで暖かい音色が出ると同時に、音量も大きくなる傾向がありました。当時の演奏家(吟遊詩人)は二つの流派の楽器を弾き分けていたとも言われています。
しかし、ジョヴァンニ・パオロ・マッジーニの没後、ブレシア派は急速に衰退を余儀なくされます。クレモナ派出身のG.B.ロジェーリが後にクレモナのスタイルを持ってブレシアに移住したことでブレシア派は消滅することとなります。
以降、ヴァイオリン製作の主流はクレモナのアマティ、ストラディヴァリと、アブサム(オーストリア、チロル)のヤコブ・シュタイナーに席巻されていきます。
今日、ブレシア派の名残は、ブレシアスタイルを取り入れたクレモナのグァルネリ・デル・ジェスのアウトラインとf字孔を持つ、所謂デル・ジェスモデルの中にその片鱗を見ることができます。
歴史的に重要な役割を果たしたブレシアの楽器製作は、ヴァイオリンの誕生における重要な一翼を担っているといえます。

クレモナでのヴァイオリン製作は、16世紀にさかのぼります。最古の現存するチェロとされるアンドレア・アマティの‘King’(ラベルは1572年)が1538年〜1565年製作説から、1545年説、1570年説まであり、ヴァイオリンの現存最古も同じくアンドレア・アマティの1565年頃とされていることから、16世紀のちょうど中頃にアンドレア・アマティがヴァイオリンの楽器としての形をほぼ完成させたと考えられています。そしてその弟子であるストラディヴァリやグァルネリといった名工たちによって、クレモナはヴァイオリン製作の中心地となっていきます。
クレモナがヴァイオリン製作の中心となった理由としていくつかの要素が挙げられます。 まず、地理的な要因として地域を流れるポー川を使った木材やニスの原料の交易が行われたこと、そのために古くから木工細工の職人が多く、刃物やその使用に長けた人材が多く集うことにつながりました。一説にはアンドレア・アマティも木彫り職人(家具職人)であったと言われています。
次に音楽文化との関わりです。当時のクレモナは自律性を持つ文化都市であり、音楽家モンテヴェルディが生まれた地でもあります。音楽の発達とともに弦楽器の需要が高まり出した頃、1567年にモンテヴェルディは誕生しています。ルネサンス晩期からバロックの開花に位置するモンテベルディは、作曲だけでなく、ヴァイオリンの前身であるヴィオラ・ダ・ブラッチョの奏者でもありました。同時代のクレモナでアマティ一族のヴァイオリン製作が活発になる時期とモンテベルディの存在は関わりがあったと考えても不思議ではありません。
クレモナのヴァイオリン製作の歴史は、16世紀半ばから18世紀半ばにかけての「黄金時代」と、その後の「空白時代」、そして20世紀後半の「復活」という流れを辿ります。 16世紀から18世紀にかけて、アマティ、ストラディヴァリ、グァルネリという「クレモナ派三大巨匠」が世界最高のヴァイオリンを製作しました。彼らはそれぞれのスタイルを持つとともに手作りにこだわり、音響・美術性の高い楽器を生み出しました。その流れはヴェネチア、マントヴァ、ナポリまたは国外にも派生していきます。なお、ドイツ/オーストリアの製作家として知られるヤコブ・シュタイナーは当時の最も優れたヴァイオリン製作者であったとされ、 その作品は、1630年代から確認ができます。その後1656年に故郷のアブサム(オーストリア)に工房を持つことになりますが、ストラディヴァリよりも評価額が高かったとされています。作風がニコロ・アマティと大きな共通点が見られることで、ニコロ・アマティの弟子であったと考える説もありますがそれを裏付ける資料は見つかっていません。しかしながら、派生を否定する必要はなく、クレモナからの多大な影響があったとするのが正しい見方であるようにも思われます。彼の作品作風もまた、ドイツやオーストリア以外にヴェネチア、フィレンツェ、イギリスまでもシュタイナーモデルとして影響を及ぼしたとされています。
黄金時代後、クレモナの都市としての衰退とともにヴァイオリン製作も一時的な空白時代を迎えました。そのような中、ベルゴンツィ一族やストリオーニが活躍し、その弟子たちによってイタリアのヴァイオリン製作の主流はミラノとトリノへと移っていきます。しかし、1938年にムッソリーニの文化復興提唱でクレモナに製作学校が設立されたのをきっかけに、第二次世界大戦後、当時のヴァイオリンの黄金時代を築いていたミラノのビジャッキ派からの移行と尽力もあり、特に1970年代からクレモナは再びヴァイオリン製作のメッカとして活気を取り戻しました。製作学校は世界中から留学生を受け入れ、現代の名匠も数多く誕生しています。
南ドイツ、フュッセンの弦楽器製作とヴァイオリン
ドイツ南部のバイエルン州の中でも最南端、アルプス山脈の麓に囲まれた小さな町、フュッセン。ドイツの中でも、おそらく最も長い弦楽器製作の伝統を誇ります。19世紀、ミッテンヴァルトやマルクノイキルヒェンの弦楽器製作が盛んになる一方で、フュッセンでは弦楽器製作が衰退しましたが、多くの製作者が他の都市に移り住み、その影響を世界に及ぼしました。
フュッセンにおける弦楽器製作の歴史は15世紀以降、400年にわたり、芸術、文化、ビジネス、音楽といった要素を包含しています。この楽器製作は、小さなアルプスの町をこの地域で最も繁栄した町の一つに押し上げ、ヴェネツィアなどのイタリアの都市との貿易関係を確立するのにも貢献しました。 そもそもなぜフュッセンで弦楽器製作が生まれたのか、という疑問は興味深いものです。おそらく、その起源は適切な原材料の供給にあったのでしょう。
チロル地方と北アルプスの山林は、ヴァイオリンの原材料であるトウヒやセイヨウカジカエデに加え、イチイの木も特に豊富でした。イチイは特にイギリスで弓のスティックとして人気があり、1531年から1590年の間に、南ドイツとオーストリアからイギリスへ約60万本のイチイのスティックが輸出されたと推定されています。イチイ材を扱う技術は、何世紀にもわたる木材の加工と流通の経験から生まれたのかもしれません。また、イチイはリュートの裏板にも用いられました。フュッセンで弦楽器製作者(リュート製作者)が初めて記録されたのは1430年のことで、貸出帳にウッツ・フィヒトルトという人物記載があります。さらに1552年には、ラウクス・マーラー(1485-1552)の遺言書が残っており、彼は最初期のリュート製作者の一人で、現在もその楽器が残っています。クラウス・マーラーの遺言書によれば、その夥しい数の製作したリュートの数、半完部材の数は一人では到底できない規模のものであり、すでに分業による楽器製作が始まっていたことを示唆しています。
次に絵画や記録文書からわかるように、フュッセンでは擦弦楽器も非常に早い時期から製作されていました。1562年に製作されたカスパル・ティーフェンブルッカー(1514-ca.1570)の銅版肖像画には、4弦ヴァイオリンと5弦ヴィオールをはじめとする楽器を所持する姿が描かれています。1589年の目録には、ヴュルテンベルクの宮廷楽団が「フュッセンから輸入された8声のヴァイオリンのコレクション」を所有していたことが記されています。ブレシア、クレモナより早い時代に弦楽器製作の中心になっていたフュッセンでは、ヴァイオリン製作もかなり早い時期に製作されていたと考えられます。前述の絵画から読み取れるように、1562年にティーフェンブルッカーがすでにヴァイオリンを製作した可能性は高いと考えられます。
さて、情報を探れば探るほどヴァイオリンの誕生は謎に包まれたままですが、最初は1本の線であったものが分かれ、互いに影響しあい、絡み変形しながら試行錯誤されて行ったと言えるでしょう。世界各地に伝播したヴァイオリン製作はその土地固有のモデルや音色をはらんでいます。伝播した時代や木材の産地、木材の性質、ニスの含有物の差など、その違いがその都市、土地の独自性を生み出して行ったと言えます。しかしながら、根幹にあるアウトライン(パターン)はストラディヴァリであり、グァルネリであり、シュタイナー、アマティ、グァダニーニなどの大巨匠の確立したモデルが基本になっていることがほとんどです。これらの普遍的モデルによって音質が違ったり、作られてから何年を経過しているかによっても音質は変化し、楽器の音に違いが生まれます。 さらに作者による差は最も大きいと言えるでしょう。これは人間の考え方がそれぞれ差があることと同じで、そこに味があるとも言えるでしょう。
ヴァイオリンを選ぶ際には、様々な要素を考慮する必要があります。あなたの好みや演奏スタイルに合った楽器を見つけることが重要です。ヴァイオリンはそれぞれ個性があり、音楽のジャンルや演奏する環境によっても求める音色や特性は変わってきます。 初心者の方は特に、音の違いを体験しながら自分に合った一品を選ぶことが、音楽の楽しみを大きく広げることになるでしょう。あなただけの最適なヴァイオリンを見つけるお手伝いをさせていただけることを願っています。
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また、当店では訪問による試奏サービスも行っています。お客様のご自宅や音楽教室に伺い、直接楽器をお試しいただくことで、より適切な選定が可能となります。スタッフが一緒にお伺いし、楽器の特性やお客様のご要望に合ったアドバイスをさせていただきます。
ぜひ、お気軽にお電話またはメールでお問い合わせください。私たちと一緒に、素晴らしい音楽の旅を始めましょう。
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